探偵業悪質ネット広告

朝日新聞社会面(2022年4月5日付)に「探偵業悪質ネット広告」との大見出しで消費者トラブルの記事が掲載されていました。

「電磁波攻撃による嫌がらせを解決します。」と探偵業者がネット広告し、幻覚や妄想だと家族や友人から自分の主張を否定され孤立し悩む人を狙って、非科学的な調査を行い高額な報酬を求める探偵がいまだに存在しているようです。

記事によれば、ネット検索サイトに「電磁波攻撃」「探偵」といった検索語を入れると「電磁波攻撃を受けている方へ、ひとりで悩まずにご相談ください。」といった広告を掲げる探偵事務所のサイトが多く見つかった。

そして、そんな探偵に対する国民生活センターに寄せられたトラブル事例が紹介されていました。

記事の最後には、生体電磁気学専門の大学教授の見解で「日常空間で特定の相手に分からないように電磁波攻撃を加えることは現実的ではなく不可能と言っていい。不安をあおられても心配する必要はない。」と注意を呼び掛けています。

私ども探偵調査会社へお客様からいただくご相談の中には「複数のストーカーから監視されている気配がある。」「自分の考えが、いつも相手に伝わっている。」「電磁波なのか不快な音が聞こえる時がある。」などの被害を強く訴える方がいます。

そして、当方が、盗聴器盗撮器の現地調査を行う際にも「レーザー攻撃も受けているのではないか」と大変不安になっている方もいますが、調査員が、調査中に多種の探査機器に表示された数値を科学的に説明することによって、皆様に納得していただいています。

多くの方は、普通の生活の中でちょっとしたきっかけから不安を強く感じるようになるようです。

しかし、これは、決して特殊なことではなく、長い年月の中では誰もが陥ることだと思います。

原因は、年齢的な事やそれぞれの環境によりいろいろですが、小さな不安(不審)から早めに取り除くようにしなければ、統合失調症などの精神疾患を患うことにもなりかねません。

このように不安を取り除くための探偵調査はとても有意義ですが、今回の新聞記事のように同情した振りをして不安をあおったり、脅したりする探偵業者も存在しますので、探偵選びには注意が必要です。