苦情続発!探偵業者の存在

先日、当社に県内の探偵業者2者に対する苦情相談が、続けて2件入りました。再発防止の為に紹介します。

苦情1,広告を見て、ある探偵業者に浮気調査の相談をしたところ、調査料金1日1万円との事。格安だったので詳しく聞いてみると「浮気の証拠を取るのが目的でしょうから取れた時に成功報酬を頂きます。ホテルへの出入りの写真なら30万円。ホテル以外なら20万円です。これなら空振りの時の出費が少なくて済む。」との説明だったので2ヶ月間の契約をした。しかし、数日後、対象者が朝帰りをしたので、さっそくその探偵業者へ問い合わせたところ「その日は、外出しないと思って調査を切り上げたので分からない。」と言われた。後日の問い合わせでは、「今回は、二人でタクシーに乗る姿は見たが、とっさの事で見逃してしまった。今日の料金はいらない。」とも言われた。その後も同様の事が有り、信用出来ないので、そちらには調査員が何人いるのか?そしてどんな調査をしているのか?事務所へ行って話を聞きたい。と言ったら「そんな事を言うのなら解約してもいいが、料金は返せない。」と逆ギレされた。

苦情2,広告を見て、住所が近くだったので、ある探偵業者へ電話したら「移転したので外で会いましょう。」と言われ、ある店で待ち合わせた。芸名の様な名前の名刺を渡され、浮気調査の相談をしたら、1ヶ月間の浮気調査で40万円+成功報酬。料金は明日支払う。との事で契約した。しかし、帰宅後、考え直し、翌日キャンセルを申し出ると解約料が40万円掛かると言われた。契約時に何の説明も無かったし、契約書の写しも何ももらっていない。名刺の名前も偽名である事が判った。

問題点1:浮気調査の成功報酬について、一般的な浮気調査は、対象者を尾行して行うものです。つまり、対象者の行動確認の中で密接な交際者が判明するものです。(弊社では、浮気調査は相談用語で契約上の調査名は行動調査として受件しています。)よって、探偵調査会社が、何時、どれだけの活動をしたか。が、正当な対価となるべきなのです。1日1万円の調査とは、どこから何時間、何人でどんな調査をするのか?あいまいな定義で事後にごまかす事が出来る。昔ながらの悪徳業者の手法でしかありません。探偵業者が暇な時にヤマを張り、気ままに調査して報酬にありつける。こんな依頼をしたお客様は、せっかくの大事な機会を失ってしまう事にもなりかねません。

問題点2:探偵業法を知らない業者の存在。平成19年6月1日に「探偵業の業務の適正化に関する法律」が施行され、5年になります。しかし、残念ながら同法の理解すらまだ出来ていない探偵業者がいる様です。上記2の様に契約書と重要事項説明書の交付義務すら判っていない業者がいます。探偵調査業者は、探偵業法はもとより、個人情報保護法、そして、消費者契約法は、最低限理解し、遵守しなければなりません。

「一生に何度もない重大な事態」 で失敗しない為の業者の選び方。

①格安料金に惑わされない。「安かろう悪かろう」では全てが台無しです。

②事務所に行って業者の実態を確認する。事務所も無い実態のはっきりしない業者の取った証拠では、法的な争いになった場合、通用しない事が多い。

③業者と対面し、実績と信頼度を確認する。(社)日本調査業協会認定「探偵業務取扱者」の資格を持った業者が、信頼に足る大きな目安になります。