昭和には無かった物

青葉芽吹く春、最近、那覇市内の街路樹の根元に防草シートが張られています。

隙間にはコーキング剤まで塗られています。

草さえ生えない沿道になってきているようです。ミミズもセミもいなくなるでしょう。

キレイな植物に恵まれた沖縄の自然が、手入れを怠り、コンクリートやビニールシートに被われて消えていくのが残念です。


しかし、一部の通りでは、地域住人が積極的に草取りやゴミ拾いをして、とてもキレイな沿道を作っています。

離島や県外では、学校行事として通学路の清掃を保護者も参加して定期的に行っているところもあるようです。

先日、沖縄県内の道路標識やセンターラインなどが、劣化して消えかけている問題が新聞記事になっていましたが、沖縄県北部の観光名所では、もっとひどい状況です。

キビ畑の中に立つ標識の文字は何も見えません。観光客はレンタカーのナビだけが頼りでしょう。

また、那覇市の中心地では、ポイ捨てされたゴミが増えています。

旧三越近辺では、ゴミだらけでそこに不良少年たちが、たむろしています。

昼間から大声をあげ自転車で暴走する少年たち、とても「美ら島沖縄」の風景には見えません。

昭和時代に比べ、現在の観光立県沖縄は、施設整備も風紀までもが乱れ余りにも無様です。

昨年、沖縄県教育庁の発表によると沖縄県内の小中不登校児童数が7,013人(前年比+12.51人)で最多を更新しているようです。内訳は、小学生3,284人。中学生3,729人。千人当たりの全国平均より沖縄県は9.3人多いそうです。その上、那覇市内の小中学生の暴力行為発生件数が過去5年間で最多(3,100件)との調査結果も出ています。

最近、当社にも中学生の親御さんから「いじめ調査」の相談が増えました。

とても悪質な内容もあります。学校側の加害児童に対する対応も不十分なようです。

子供たちには、即席に被せる暴走シートなどありません。

沖縄での児童教育問題は、基地問題以上に喫緊な課題だと思います。