高齢者による奉仕活動

毎日、那覇市壺屋地区と寄宮地区の間の通り「壺宮通り」をきれいに清掃している住人の方がいらっしゃいます。交通量の少ない早朝に腰を丸めたお婆さんが、ほうきとちり取りを持って、歩道だけではなく車道まで丁寧に落葉一枚も残さずに掃除しています。もう何年も前から見掛ける光景です。最近では通り沿いの商店や会社の従業員の方々もそれぞれの時間帯に一生懸命に掃除をしています。自治会の活動ではありません。住人の美化意識が自然と高まってきているのです。きっと、皆さんは、お婆さんの美しい奉仕の心に感動して見習っているのでしょう。そんなきれいな道路を走行する車両のドライバーは注意力が増します。路肩にゴミ一つ無いのですから。
最近、毎日のように高齢者による交通事故がテレビなどで報道されています。マスコミが煽るように全国津々浦々での些細な事故までが報道合戦で全国に伝わり、社会的関心が高まっています。まるで高齢者をさらし者にしている様にも見えてしまいます。命を奪う交通事故は悲惨なことですし、過失責任は重大です。しかし、故意の無い事故であれば報道の仕方にも配慮が必要だと思います。虐待やいじめ、特殊詐欺などこそが本当の社会悪のはずです。
高齢者の方々は、これまで見えないところで社会に大きく貢献し、現在を支えてきてくれた方々なのですからもっと敬意を持って報道して欲しいものです。