日本人気質の育成より英語教育?

昨今、子供達への英語教育の重要性が、大げさに説かれ、小学校の義務教育にまで流れ込んでいます。英会話さえ出来れば、国際人となり活躍出来る。未来は開かれる。そんな魔法に掛かってしまったようです。日本語の奥深さ、歴史、文化、倫理観など、まずは誇り高き日本人としての育成を優先すべきではないでしょうか、英語の日常会話なら誰でもいつでも学べるはずです。沖縄には、国外に移住した年配者もいます。そして、外人さんと交際する若い女性も多くいます。皆英語は上手です。昔、ある著名人が、「日本の事を知らない。ただ英語が話せるだけのアホな日本人は、外国に行かないで欲しい。外国人は、歴史や文化について、日本人に興味があるのだから。」と言っていた事を思い出します。通訳を使い「日本人としての誇りと高い見識」を伝える方がましです。情けないことに国会議員の先生達でさえ、自慢する様に「変な英語らしきカタカナ言葉」ばかり遣います。何かとグローバルと言い、日本国の国会でありながら日本語を正しく遣わない変な議員が多いようです。日本人気質は、無くしてしまったのでしょうか。平成5年に宮沢喜一総理大臣は、辞職する朝、歩きながら記者の質問に対して「方丈記」の一節を詠みました。日本人として、頑固一徹、守るべき大切なものが見落とされているように思います。